デジタルサイネージ基礎知識
デジタルサイネージの価格相場は?導入・運用費用の2つに分けて考えよう
2023.08.24
デジタルサイネージは、導入や運用に費用がかかりますが、実際に運用経験がないと相場は分かりづらいものです。
今回の記事では、デジタルサイネージの導入と運用にかかる価格相場について解説します。
意外に費用がかかる部分や、節約しやすい要素など、デジタルサイネージの導入を考えているのであれば必読です。
デジタルサイネージでかかる2つの費用
まずは、デジタルサイネージでかかる重要な2つの費用についてくわしく見ていきましょう。
導入費用と運用費用
デジタルサイネージを開始するのに必ず必要なものが「導入費用」です。
ディスプレイなどの初期費用を指し、基本的には一度支払ってしまえば以後はかかりません。
そして、デジタルサイネージを使用する際に常にかかるのが「運用費用」です。
デジタルサイネージを止めるまでかかる費用で、ランニングコストとも呼ばれます。
「導入費用」「運用費用」はデジタルサイネージを使用するうえでどちらも必要です。その内訳と、費用相場についてくわしく解説します。
デジタルサイネージの導入費用の種類と相場
デジタルサイネージの主な導入費用の種類は以下です。
・ディスプレイ費用
・セットトップボックス費用
・CMS費用
・コンテンツ制作費用
・工事費用
ディスプレイ費用
ディスプレイ費用の相場は、屋内用と屋外用で異なります。
屋内用の場合は10~50万円、屋外用は50~300万円が一般的です。
屋外用の場合は防水・防塵機能など、屋外環境に耐えうる性能が必要なほか、ディスプレイの輝度も重要なので、その分の費用が上がります。
インターネットに接続せず、USBメモリやSDカードなどの記憶媒体でコンテンツ更新する「スタンドアロン型」の場合は、10~150万円かかります。ディスプレイのサイズによっても費用は大きく変わります。
インターネットを介してクラウドで管理運用する「ネットワーク型」の場合は20~250万円が、スマートフォンのように画面に触れ情報を得る「タッチパネル型」の場合は40~150万円が目安です。
セットトップボックス費用
セットトップボックスは、ディスプレイ上に画像や動画を表示するために必要な機器です。
導入費用は1~3万円かかります。縦置きやネットワーク接続型など、セットトップボックスのタイプによっては10万円を超える場合もあります。
CMS費用
CMSは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、デジタルコンテンツを保存、運用できるソフトウェアを指します。
たとえば、複数のセットトップボックスのコンテンツを一括管理して再生したりと、予定した日時に計画的に配信する際に使用します。導入費用は月額3,000~1万円ほどかかります。
コンテンツ制作費用
コンテンツ制作費用は、コンテンツ内容によっても変動します。
静止画中心のスライドショーなら2~3万円ほどが相場です。
2~3分ほどの動画になると、一般的には制作費用は10万円以上かかります。
具体的な見積もりを出さないと実際の費用は割り出せない場合もあります。
工事費用
デジタルサイネージのタイプにより、工事費用が発生する場合があります。
天吊りや壁掛けの場合、取り付け費用がかかります。
場合により工事費用は大きく変わるので、工事費用は一概には言えません。
スタンドアロン型でディスプレイと台座が一体化しているなら自立でき、設置取り付け費用はかかりません。
デジタルサイネージの運用費用の種類と相場
デジタルサイネージの主な運用費用の種類は以下です。
・電気代
・コンテンツ更新費用
・保守サポート費用
・サーバー費用
電気代
電気代はデジタルサイネージ導入後もずっとかかり続ける運用費用の一つです。
一般的には1日15時間で約500円、1ヶ月だと2万円弱の計算になります。
ディスプレイの輝度を上げると、1日で約2,000円、1ヶ月で10万円近くになる場合もあります。
実は、ディスプレイの大きさ自体はあまり電気代には響きません。
重要なのは、運用しているデジタルサイネージの数です。
数に比例して電気代も上昇するので、それに見合った集客効果を見込めるかどうかを検討する必要があります。
コンテンツ更新費用
デジタルサイネージを導入しても、放置したままだと集客率は下がってしまいます。
定期的なコンテンツ更新で常に新鮮な情報を発信しなければならず、コンテンツ更新費用にもある程度費用を割かなければ効果的な集客は見込めないでしょう。
CMSの導入を行っていれば、コンテンツの作成・修正・管理の手間が省け、コンテンツ更新費用もある程度抑えられます。
CMS未導入の場合は、更新作業の手間が増え、外部発注を利用すればさらに費用が増します。
保守サポート費用
保守サポート費用の相場は、毎月2,000~5,000円が目安です。
デジタルサイネージの保守点検は、主に「定期点検」「障害対応」「設備追加・撤去」の3つです。
定期点検はセットトップボックスやデジタルサイネージの稼働状況の確認を行い、正常に運用できているかをチェックします。
障害対応は障害の原因を特定して復旧作業を行う作業、設備追加・撤去は、デジタルサイネージの増設や撤去などを行います。
サーバー費用
デジタルサイネージの運用費用では、サーバー使用料もかかります。
利用サーバーにもよりますが、相場としては月額3,000円前後です。
インターネットに接続するための無線ルーターなども場合によっては必要です。
デジタルサイネージの費用を抑えるポイント
デジタルサイネージの費用を抑えるポイントは以下です。
セットトップボックスとCMS
大手メーカーなどからセットトップボックスとCMSをセットで導入すると、導入費用は割高になりがちです。
知識と技術があるなら、セッティングを自社で行い、無料アプリなども使えば費用削減が行えます。
少数導入、コンテンツ更新頻度が稀など、そもそもCMSを導入しなくても済む場合もあります。
コンテンツを自作
デザイン事務所や広告制作会社に発注せず、自社でコンテンツを制作することで費用を浮かせます。
パワーポイントなど、スライドプレゼンテーション用ソフトでもコンテンツの制作は行えるため、そういったソフトの扱いに慣れているならコンテンツを自作で済ませる方法もあります。
ただ、あまりコンテンツ制作費を削りすぎると顧客への訴求力が薄まり、デジタルサイネージの導入効果が薄くなる場合があるので気をつけましょう。
余ったディスプレイを使用
屋内用なら、家庭用のテレビやモニターなどを組み合わせれば導入費用を大幅に削減できます。
また、再生プレイヤーを併用し、簡易的にデジタルサイネージとしての運用を行えます。
屋内に設置する
屋外に設置するタイプのデジタルサイネージの場合、防水・防塵加工を施した割高なディスプレイを導入する必要があります。
屋内に設置するデジタルサイネージなら、ディスプレイ費用を抑えられるため、屋外にこだわる必要がない場合は、屋内用のデジタルサイネージを導入しましょう。
まとめ
デジタルサイネージは、導入費用と運用費用が必ずかかります。
ディスプレイタイプや再生機器、運用方法など、さまざまな条件によっても費用は変動します。
訴求効果を重視して費用負担を覚悟するのか、削れるところは削って効率を重視するのか、自社のビジネスに合った戦略を選びましょう。
関連記事
商品紹介
SURŪ(スルー)
透明ディスプレイを使⽤した
パーテーション
Surū(スルー)は、高い透過性を持つ液晶ディスプレイです。
ディスプレイに文字や動画を映し出すことができるとともに、背景が透けて見えるので空間を遮断しません。主に観光・教育などの様々なシーンにおいて新たなコミュニケーショツールとして活用されています。
無災害記録表
工場の安全を見える化!自動で数字をカウントアップします
安全第一の工場内において、従業員の安全喚起は重要事項の1つです。
LEDを用いて昼夜問わず視認性に優れる、
自動で数字をカウントアップするLED無災害記録表。
リモコンで日時と目標日数を簡単セットできる壁掛けフック付き屋内用、半屋内用。
表示や形状を自由に制作可能なフルオーダーメイド をご用意しております。
LEDネオンサイン
LEDネオンサインで
お店をおしゃれに演出
LEDネオンサインは、ガラス管ではなくLEDを使用したネオンサインです。
従来のネオン管に比べて省エネで長寿命、安全で設置が簡単などのメリットがあり、そのため、飲食店をはじめとする様々な店舗で導入されています。
ソーラースピードメーター
安全意識を高める
環境に優しいスピードメーター
ソーラースピードメーターは環境にやさしい速度表示機です。
ソーラー電源なのでコンセントが無くても設置できます。
制限速度を任意に設定できるので、敷地内で守って頂きたい速度で注意喚起ができます。
緑と赤の表示切替でとてもわかりやすく、工場や学校敷地内の安全対策に最適です。