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『広島経済リポート』2021年11月25日号~ホープ「変ずれば通ず」~

第45号『広島経済リポート』(株式会社広島経済研究所) 11月25日発行 P14に掲載

以下記事同文

ホープ「変ずれば通ず」 

 「情報伝達業」として、府中市で看板やデジタルサイネージ、LEDビジョンなどの開発・制作を行っている。日本鋼管(現JFEホールディングス)や凸版印刷を経て、2013年に妻の父である現会長の後継者として入社し、17年に社長に就任した。

 大学3年の時、北京師範大学へ交換留学した。当時、中国の学生は大変勉強熱心で、毎日遅くまで学校に残りテストでは満点。それを目の当たりにし、いかに自分が生ぬるいか気づかされた。留学中に授業で習った「窮即変、変即通」という言葉は今も大切にしている。「窮すれば通ず」(事態が行き詰まると、かえって思いがけない活路が開けてくる)として知られているが、後半の「変ずれば通ず」(変われば道が開ける)が重要だと考えている。

 コロナ禍で新規受注がパタッと止まった昨年春には、取引先からの相談もあり、これまで作ったことのないアクリルパーティションに挑戦。約1週間で製造ラインを構築し、他社に先駆けて始めたこともあり、全国から注文が入った。看板の概念を取り払い、変化を恐れず挑戦したからこそ、うまくいったのだと思う。

  留学時代の仲間や同年代の経営者が世界中で頑張っていると思うと、負けていられない。事業環境を言い訳にすることなく、常に動き続けたい。