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『経済リポート』2022年11月20日号~黒板型のLEDウォールを製作~

第1753号『経済リポート』(株式会社経済リポート) 11月20日発行 P40に掲載

以下記事同文

黒板型LEDウォールを製作
 アナログとデジタルを融合

「新たな教育の可能性に」

 LEDを活用した電光掲示板や屋内外看板などを手がける㈱タテイシ広美社(府中市河南町114、立石良典社長、電0847・43・4886)はこのほど、黒板型のデジタルサイネージ「LEDウォール」(特許出願中)を製作。
府中市の教育イベント「第11回府中学びフェスタ」会場で披露した=写真。

 同ウォールは凸版印刷㈱(東京都)と共同開発した、世界初の特殊なモニター。
LEDは熱に弱いという弱点があったが、表面にレジン(樹脂)を密着させて一枚板状にすることで問題を解消。
さらに樹脂表面にプリントを施せるので、黒板を模してアナログとデジタルを違和感なく融合させることもできる。

 サイズは2400×1600㎜で、1・9㎜ピッチの高精細LEDを採用。費用は約500万円(設置費など込み)で、組み合わせ次第で更に大きく作ることもできる。
画面がタッチスクリーンになっており、指でなぞることで黒板のように文字が書け、記録でき、パソコンのモニターのように画像や動画などを映し出すことができる。
また、上部に据えたカメラやマイクスピーカーで教室の様子をモニターし、画像を出したり配信したりすることもできることから、リモートで家庭と繋いだり、他校と連携することも容易にできるという。

 また、半導体素子メーカーのインテル㈱が協力。
最新のCPUを搭載したインテル®NUCというセットトップボックスによって、遅滞なく快適に操作することができる。
また、用途に合わせてサイズやピッチの変更は可能であり、印刷の工夫でイベントやアトラクション、インテリアの統一感など様々な用途に活用できるため、今後更に広報・営業活動を活発化させていきたいとしている。

 立石社長(44)の話「黒板と電子モニターとを両立させた、あらゆる世代が使いやすい教育備品に仕上げました。新たな教育の可能性が垣間見える気がします。他にも様々なアイデアを具体化し、幅広くニーズに応えていきたいと思います」。