『経済リポート』2022年1月10日号~有機薄膜太陽電池で看板を企画~
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有機薄膜太陽電池で看板を企画
薄くて表面に印刷できる発電機
『製造時のCO2排出量は1/5』
LEDを活用した電光掲示板や屋内外看板などを手がける㈱タテイシ広美社(府中市河南町114、立石良典社長、電0847-43-4886)はこのほど、㈱東海理化クリエイト(名古屋市)、㈱MORESCO(神戸市)と共同で、有機薄膜太陽電池(以下=OPV)を利用したタペストリー「PRICELL」=写真=を開発し、売り出した。
OPVは薄くて軽く曲げられる特徴をもつ発電装置で、従来のシリコン太陽電池に比べ製造時のCO2排出量が約1/5と少なく、設置が容易で、廃棄物の量も少なくて済むという特長がある。
同社は電装部品や工業資材を取扱う東海理化クリエイト、化学品事業を手掛ける㈱MORESCOと共に、そのOPVの特徴を生かしたタペストリーを考案。イコーレふちゅう内に設置してあるLEDウォールと同じ「透過性の高い特殊なインク」を使い、表面に塗装を施すことで装飾品や看板などとしても活用できるようになった。
印刷対象や色、サイズなどが選択できるため、使用環境や目的に合わせてオーダーメードで作成することができ、昼間に発電した電力を夜間は照明の電力として利用できることから、電源のないところへも看板や横断幕を設置することができる。また、窓際に店舗の紹介などを記したロールカーテンとして使用しながら、売電に一役買うことにも期待できる。
立石社長(44)の話「電子化が進み、看板広告の需要が減りつつありますが、様々な可能性を秘めた新時代のエコ素材です。店舗や商業施設への営業活動を強化すると共に、我々3社はOPVの低炭素化製品の普及活動を通して持続可能な社会の実現に貢献して参ります。」
府中明郷学園の模擬会社応援 生徒が企画した名刺採用
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立石電器産業㈱(府中市元町424-18、立石道宏社長、電0847・45・4238)ではこのほど、府中明郷学園の8年生(中学2年生、36人)が運営する模擬会社「LINKS(リンクス)」の商品「木製名札」を採用=写真。明郷学園の活動を支援、広報に務めたいとしている。
生徒達の商品企画に合わせ、㈲道田木材(同市河面町)が木材加工、㈱ヤスダ「ジーンズ企画工房」(目崎町)がデニムストラップを製作し、㈱タテイシ広美社(河南町)がレーザー彫刻を施した。価格は1550円(赤耳ストラップは200円増し)になる。
立石電器産業は、同学園CS(コミュニティスクール)の支援企業として、タテイシ広美社、ヤスダ、豊田産業㈱(三郎丸町)と共に支えてきた。立石社長は「率先して使うことで、彼らの活動をPRする一助となれば」と話している。